



【朝露の森】を食す。
霧がかる、まだ早い森の朝。
ひんやりとした透明な空気と湿った土の匂い。
ふっと立ち止まって、ふかく、ふかく深呼吸。
思考がすっ と澄んでゆく。
1. あじわい

知覧茶のコクのある甘味と苦みと
山椒の爽やかなハーモニー。
口に含むと、まず広がるのは、鹿児島県産知覧茶のグリーンの香りと豊かな旨味。
温度と時間を調整し、丁寧に抽出された茶葉は、しっとりとした土や苔の気配を漂わせます。
琥珀糖がゆっくり溶け出すと、山椒の清涼感がふわりと広がり、朝露の冷たさや透き通る風のような軽やかさを感じさせます。
そして北海道産てん菜のすっきりとキレのある甘味は知覧茶と山椒を引き立てます。
お茶のほろ苦さとコクのある甘み。その後にふわりと広がる山椒の余韻。ゆっくりと移ろう香りと味の余韻を、ぜひお愉しみください。
2. 3つの食感

シャリッ、ぷるんっとみずみずしい。
呂色 roiroは、モデリング技術と3Dプリンターを組み合わせ、他にない美しいデザイン性と造形美を探求しています。
『木の実』の琥珀糖シリーズは上部と下部で異なる食感を楽しめるように設計しました。
上部は、凹凸の強い多面体に設計。大きな角を生み出すことで、結晶が付きやすくなり、「シャリッ」とした心地よい食感を引き立てています。
一方、下部は繊細なプリーツ状にすることで、「ぷるんっ」とみずみずしく、なめらかな口どけを実現しました。
上部のシャリっとした食感と、下部のぷるんとみずみずしい食感。対照的な食感が、奥行きのある味わいをつくり出しています。
3.『木の実の琥珀糖』への想い

琥珀糖は、寒天(海藻)、砂糖(てん菜)、そして水だけで作られる、とてもシンプルなお菓子です。
だからこそ私たちは、余計なものを加えず、素材そのものの繊細な香りと味わいを大切にしています。
一粒の中に閉じ込めたのは、森の情景。
素材の香りと味わいを丁寧に引き出し、森の静かな美しさやエキゾチックなエネルギーを木の実のかたちに凝縮しました。
ひと粒口に含むと、香りがふわりと広がり、森を食す体験へと誘います。
やさしい甘さに、豊かな香り。深く呼吸するような、心が整うひととき。忙しい日常の中で訪れる、小さなリフレッシュの時間です。
この一粒は、あなた自身の新しい一歩を後押しするエネルギーに。大切な誰かの挑戦や節目に寄り添うエールにも。
森を凝縮した木の実を、どうぞ特別なひとときにお愉しみください。